2つの日付の間の日数を計算する際、「開始日を1日目として数えるのか、それとも翌日から数えるのか?」という疑問に直面することがよくあります。
この数え方の違い(片端入れと両端入れ)により、計算結果が1日ズレてしまい、納期の遅延や契約上のトラブルに発展するケースは少なくありません。
1. 初日不算入の原則(民法第140条)
日本の法律において、期間計算の基本となるのが民法第140条(初日不算入の原則)です。
民法第140条
「日、週、月又は年によって期間を定めたときは、期間の初日は、算入しない。ただし、その期間が午前零時から始まるとき、又は法律若しくは契約に別段の定めがあるときは、この限りでない。」
なぜ初日を入れないのか?
例えば、午後3時に「今日から10日後」と合意した場合、当日は残り9時間しかありません。初日を1日分として数えてしまうと、相手方は実質9日と9時間しか準備期間がなく不公平が生じます。そのため、深夜0時ちょうどから始まる場合を除き、翌日を起算点(1日目)とするのが法律の原則です。
2. 「片端入れ」と「両端入れ」の使い分け
① 片端入れ(片端算入) - 原則
開始日を含めず終了日のみを含める(終了日 − 開始日)計算方法です。
- 適用例:納期の計算、請求書の支払期日、消滅時効の起算、契約満了日など。
② 両端入れ(両端算入) - 例外
開始日と終了日の両方を1日目・最終日として含める(終了日 − 開始日 + 1日)計算方法です。
- 適用例:ホテルの宿泊日数・滞在期間、入院日数、出張の日当計算、有給休暇の取得日数、選挙運動期間など。
3. Excelでの日数計算式と落とし穴
Excelで日付間の日数を求める場合、主に2つの方法があります。
方法1:単純な引き算(片端入れ)
=B1 - A1※セルB1に終了日、A1に開始日を入力。結果の表示形式を「標準」または「数値」に設定します。
方法2:DATEDIF関数
=DATEDIF(A1, B1, "D")※DATEDIF関数もデフォルトでは「片端入れ(終了日 − 開始日)」となります。両端入れで計算したい場合は末尾に「+1」を追加します。
まとめと推奨ツール
業務や公的手続きで正確な日数を算出する際は、当サイトの[日付差分計算機](/calculators/date-difference)をご活用ください。ワンクリックで「両端入れ(開始日を含める)」と「片端入れ」を切り替えることができ、平日・土日・週数・月数への換算も瞬時に行えます。